2016
08.12

コンビニ人間読みました。期待以上の面白さだわ

読書感想文

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芥川賞は図書館で借りよう。だって毎回面白くないんだもん。。と思っていたのですが、
「コンビニ人間」はとにかく面白いというレビューが多く、
作者の村田沙耶香さんは、現在もコンビニで勤務しており、普通の感じなのに、
「クレイジー沙耶香」と呼ばれているというではないですか!

気になるよ。気になるよ。読みたいよ。買うよ。
はいっ。ドンっ

早くも芥川賞受賞の文字が帯に入っています。
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この緑から働いているコンビニは「ファミリーマート」なのかなと連想してしまいます。
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では、読んだ感想です。
これは買って正解でした。面白い。面白いですよ。
今まで、人間の気持ちを自然や動物に例えることはあったかと思いますが
コンビニに例えた方はいたでしょうか?

有害なものはすぐに排除されて、元の状態に正されるコンビニを
自身に例える表現力の素晴らしさに脱帽しました。

主人公 恵子についても不思議な魅力があります。
36歳で独身、就職もせず18年もバイト生活を送っています。
周囲の人はそういう恵子の存在を不思議がっています。
結婚しないのか、就職しないのかたびたび質問しています。
普通だったら焦ったりしそうですが、恵子にはまったくそういった思考がないようです。
この物語で面白いところはそこなんです。実際にいれば変わっていると入れるタイプの人です。

この小説を読んで感じたのは、日本では結婚して子供を産むか仕事でキャリアを積んでいなければ、世間から認められないという現実があるということです。
でも見方を変えれば、大多数の人が結婚していて、独身でバイトの道を選ぶ人が少数なわけです。
もし自分が大多数に属していれば、深い意味はなく、
少数に属している人の考え方が理解できないから、聞いてるのかも。とも思いました。

物語の設定では恵子は夢があるからバイトをしているわけじゃないですし、
結婚したいとも思っておらず、なぜそれがいけないのか理解できていません。
普通とは何かと揺さぶりをかけられます。

世界から見れば、週5日働く場所があり、家に住めて普通に暮らせる。
これが豊かだと思う国もあるかもしれません。しかし日本では決して許されないのです。

世の中の人を蔑み見下す何者でもない白羽さんの登場で、
恵子のコンビニ生活が危ぶまれていく様や心の揺れのようなものも
とてもうまく表現されています。

しかし最後には恵子が突き抜けていて、この主人公はやっぱりブレてないし、
白羽さんは「普通」という枠に最後まで囚われ抜け出すことはできていないと感じた。
白羽さんはどこかで救いを求めているようにも感じた。

普通とは何か?を問いかけるのに十分すぎる表現と
個性のある登場人物、会話、すべてにおいて素晴らしいと感じた。
恵子の生活をもう少し見てみたいと思った。

あとこれは作者ありきの小説だと思った。
西村賢太の本も私小説だったから、連想できたし、これがもし苦労してないイケメンが書いていたら感じ方が違っただろうと思うし、
決して色眼鏡をかけてみるわけではないが、
「コンビニ人間」も主人公の描写がないので村田沙耶香さんをイメージしてしまった部分がある。
作者についてももう少し知ってみたいと思ったのでした。

ただ、作者が実際に変わっているようには思えない。もし恵子と同じような思考を持っていたら、
小説なんて書けないし、登場人物を通して客観視できているので、技術と感じる。

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コンビニ人間


これは映画化するでしょう!

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